元カジャグーグーのリマール、スランプ時代の心境を語る

 

英ポップ・ロック・バンド、カジャグーグーのヴォーカリストだったリマール(61歳)が、エンタメ・サイト「BANG Showbiz」とのインタヴューでスランプ時代の心境について語りました。

リマールは、1984年のソロ・シングル「Never Ending Story」(「ネヴァーエンディング・ストーリーのテーマ」)以降大ヒット曲に恵まれず、その後のキャリアについて悩んでいたそうです。

「80年代半ばにレコード契約が切れた時、大きな疑問に直面してね。僕がヒット曲を出すことは二度とないかもしれないって思ったんだ。当時の僕はまだ27か28だったけど、今後ヒットが出なかったら、これから一生不幸になるのかな? それって人生を無駄にすることになる!、ってね。そこで、僕には他にも出来ることがたくさんある、僕は健康だし、ヒット曲があったじゃないかって思うことにしたんだ」

90年代後半から、リマールは過去の栄光を記念するショウで復活をはかり、以後20年にわたりライヴ活動を継続しています。

「あの頃は今後の自分に何が起きるか分からなかったし、全盛期のリマールに戻れるとも思ってなかった。ところが1998年になったら、誰もが80年代の音楽に再び興味を示すようになってね。僕は20年間ライヴを止めたことはなかったし、直面しなければならなかったもう一つの局面を切り抜けたんだ(笑)。最初は不安だったけどね……」

リマールは最近、新たなクリスマス・ソング「One Wish For Christmas」をリリースしました。この曲は、本来「London For Christmas」というタイトルで2012年にリリースされたものですが、この曲が時代を超えた作品であることに気付き、再構築したそうです。

「僕のダイアリーはギグの予定で埋まってたんだけどね。ライヴで披露する曲は国際的にヒットした曲だから、海外のギグが多かったんだけど、新型コロナのせいで全部延期や中止になった。でも、そのおかげで新曲に取り掛かる時間が出来たし、最初のロックダウンの時にいろいろと考えたんだ。新曲の歌詞は、今の僕らには出来ないけど、僕らがやりたい事についてのもの。それが出来るようになる兆候はないけど、ある意味でロックダウンは良い創造力を与えてくれたよ。メンタルには良くないし、精神的には辛いけどね」
商品情報
Kajagoogo and Limahl
『The Hits』

2CDs(2012/2/13)輸入盤
 
商品情報
Kajagoogoo & Limahl
『Original Album Series』

CD(2014/1/21)輸入盤
 
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